心臓病のある子どもたちの親と、心臓病者、それに準ずる人たちの会です。

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障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律(障害者差別解消法)の施行について思うこと

障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律(障害者差別解消法)の施行について思うこと

会員さんから届いた記事です。

この法律では、国や都道府県・市町村役場・会社等事業者が、障害のある人に対しての「不当な差別的扱い」をすることを禁止し、障害者本人からの意思表示があれば、社会の中にあるバリアを取り除くための「合理的配慮の提供」をするよう求めています。
法律が施行されたということは、現実にそのような不当な差別的扱いがあるということですから、現在そのような扱いをされて辛い立場にある人や今後されそうな立場にある人にとって、自分達を守るための法的な根拠ができたことは一歩前進、心強いことだと思います。
しかし、差別とはそもそも主観的な価値判断に基づく異なった扱いのことを言います。法律が施行されてもその法律を実行するのは人間です。ひとりひとりの主観的な価値判断が、障害者を不当に差別するようなものであるならば、現実は何ら変わらないでしょう。特に、今回の法律では事業者については努力義務ですし、合理的な配慮もあくまで障害者本人からの意思表示があればという前提つきで、その配慮も事業者の負担にならない範囲で、となっているのですから。法律に強制力はなく、遵守するかどうかはあなた達の考えにお任せということなのだと思いました。ですから、実際にこの法律で不当な差別が解消するのか疑問も感じています。
今の世の中は障害者に対してばかりではなく、他人に対して厳しいなぁと感じます。もちろん全てではありませんが、自分の価値観と異なる人や考えを受け入れにくい傾向があるように思います。同じ価値観でなければ(自分と同じようでなければ)、どう対応してよいかわからず不安なのでしょうか。自分のことで精一杯で、他人を思いやるゆとりがないのかもしれません。そのような状況の中で障害者本人が意思を表示するのは非常に勇気がいることです。小さな声に気づき、支持してくれる人の存在が絶対に必要です。
とは言え、法律ができ社会に広報されることで障害者が受けている不当な差別についてあらためて考えたり、みんなでデスカッションする機会にはなるかもしれません。
今回、私自身も他人の価値観を尊重することの大切さや価値観の違いが原因で対立することがあっても、お互いが相手の立場に関心をもって近づく努力をすることをすること、そのためには日々心の余裕をもって過ごすことの大切さを、あらためて思いなおすきかっけとなりました。
また、わが子に対しては、自分がバリアと感じることを遠慮せずに他人に素直に伝えてよいことや、世の中にはそのような気持ちを受け止めて、一緒に考えてくれる人たちもたくさんいること(いると信じて!)、そのためには、日頃から他人も自分も大切にしなくてはいけないことを伝えていかなくてはと思いました。

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